IQという言葉は聞いたことはありますか?
「Intelligence Quotient」の略であり、日本語では知能指数とも言います。
そして、徐々に日本でも認知度が上がってきたEQという言葉。
EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で感情知性と言われます。
とっても分かりやすく言うと、IQは「頭の良さ」、EQは「心の賢さ」というような表現になります。
近年ではこのIQよりも心の賢さとなるEQが高い人が世に求められている傾向が強まっているのです。
というわけで、今回はこのEQという言葉が主役となります。
なぜEQが大切なのか?
具体的な話も用いて解説をしていきます。
EQは人間が強く生き抜くために重要なもの
小さい頃に多くの人は、親や先生から勉強をしなさいと言われたことでしょう。
自身の土台を良いものにしていくために、勉強というものはとても重要なものです。
やらないよりやったほうがいいです。
小さい頃から僕たちは「勉強」を一番しなければいけないものとして認識し、ここまで育ってきたのではないでしょうか。
だが近年では「IQ」は大事とされながらも「EQ」がそれ以上に必要だという声が非常に多くなっているのです。
EQは心の賢さ・・・人間関係の構築が上手だったり、世渡り上手だったり、仲間をすぐ作れたり、短時間で信頼関係を醸成させることができたり、人の気持ちが理解できたりする人です。
言うなれば、EQというものは豊かな人生を歩んでいくための人間的能力と言えるでしょう。
理屈的でコミュニケーションベタな人
世の中には知識・学力を持っているものの、難しい言葉で話したり、端的すぎたり、相手に本来伝えなければないらない情報を上手く伝えられない人が多くいます。
みなさんの周りにもそんな方がいるのではないでしょうか?
悪気はないのにぶっきらぼうに見えたり、冷たく見えたり、上から目線に感じたり…ちょっとした癖を感じることもあるのではないでしょうか?
このような人は「IQ」が高いと思われるが、「EQ」が低いと思われるような人ですね。
そんな人は、一流な知識や能力を持っていても、チームや仲間・お客さんを巻き込みながら実力を発揮することが上手くできない傾向にあります。
人との関わりが満足にいかなければ、知識があっても成果が上がりにくかったりするのです。
- 説得がうまくできない。
- 相手に距離感を与えてしまう。
- 相手の気持ちを汲み取ることができない。
などなど他にもたくさん考えられることはあるでしょう。
このようなことがあれば、あらゆる話が進展しにくいのです。
IQよりEQの高い人のほうが結果を出しやすい!
EQにおいては近年様々な研究がなされていて、その重要性も実証されています。
説得の神様とも言われる、ラッセルグレンジャー氏は、
企業経営者や、経営陣の中でIQの高い人よりもEQの高い人の方が好結果を出す事が分かった。
と話しています。
また、アメリカン・マネジメント・アソシエーションは、ビジネスリーダーへの調査で、
人々を効果的に率いていく為に必要なスキル上位2つは、コミュニケーションスキル、人をやる気にさせる能力だった。
また、アメリカの有力情報誌「タイム」は
人生で成功出来るかをどうかを決定づけるのはIQではなくEQである!
と伝えました。
というように一般的には「IQ」は重要視されますが、それ以上に今「EQ」の必要性が目立ってきているのです。
様々な誌面や異人は切り口は違えど、EQの重要性を唱えているのです。
EQが高い人=結果を出しやすいはナゼ?
EQが高い人は好結果を出しやすい傾向にあることは分かりました。
それはナゼでしょう?
上記で述べたように、EQは心の賢さです。
「人間関係の構築が上手」「人の気持ちがわかる」ような人はEQの高い人と見られます。
多くの企業や団体は、会社員や選手の個人プレーで成果を挙げているわけではありません。
様々な仲間や、利害関係者(ステークホルダー)の協力などがあって成果を挙げているのです。
- ベースとなる知識があっても、相手の受け止めやすいように言葉を伝えることができなければ納得してもらえません。
- 相手の気持ちやニーズを理解できなければ、ヒットする提案はできないでしょう。
- 難しい専門用語ばかりを使って部下に仕事を教えても理解してもらえないでしょう。
…他にも事例はたくさんありますが、やはり心の賢さ・コミュニケーション能力は必要なのです。
難しい専門用語や知識がそれほどなくても、相手の気持ちを理解できたり、相手の懐に難なく飛び込むことができる人のほうが愛されるし、仲間も増えることでしょう。
知識は必要ない!ということを言いたいのではありません。
人は感情で判断を下すことが多い生き物です。
商談での商品の内容がそれほど良くなくても、相手の人間性を考慮し採用に至ることも時にはあるでしょう。
逆に商談での商品の内容が良いと思っても、商談相手の人間性が良くないと映ったら、商談結果が見送られることもあるでしょう。
EQを磨こう!
EQはトレーニングで磨き上げることができます。
コミュニケーション能力を高めるのもEQを高めることにつながるでしょう。
どうしたら磨けるのか?
切り口としては非常に多くありますが、
「相手に敬意を持ち、相手に興味を持つこと」がスタートだと思います。
自分にベクトルが向いたままの状態では、相手への理解や共感は生まれません。
相手が話している時に、
「相手は何を話そうとしているのだろう?」
「相手に心地よく話してもらうにはどうしていこうか・・・」
「自分のうなずき、あいづちはしっかりできているだろうか?」
…というように相手を知ろうとする、また相手を尊重する意思表示ができているかを確認していくことが重要なのです。
自分の話したいことだけに集中するのは、低いEQの表れなのです。
まとめ
今回はEQという非常に大きな題材を、ざっくりとお伝えしました。
細かく話すと非常に長くなる分野でもありますし、とても深い観点なのです。
読んで頂いているあなたには、まず「EQって大切なんだな」ということを理解し、「相手に敬意と興味を持つ」ことを頭に行動していって欲しいなと思います。
自分自身のEQは果たして良いレベルにあるのか?と疑問を持つことが現状からレベルアップするための第一歩でしょう。
みなさんの参考になれば幸いです。